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法規(電験三種)

法規(電験三種)

電気の資格に詳しい人
・法規が最後に勉強したほうが良いという理由
・法規の特徴と試験の各種データ
・過去問とその攻略法

法規ってどんな科目だと思いますか?「難しい条文を理解するんでしょ?」くらいに思っていませんか?

実は法規は電気に関する様々な安全などに関する決め事を学ぶ科目です。法規は最後に勉強するのがいいと言われる科目です。

この記事では、法規が最後に勉強したほうが良いと言われる理由と法規の特徴と試験の各種データ、過去問とその攻略法について書いてあるので法規の特徴と攻略法を掴みましょう。

法規は理論、電力、機械と密接に関係しており、効率よく学習するには法規を最後に勉強するのが効果的。
一番出題されるのは電気設備に関する技術基準を定める省令とその解釈。
A問題10問とB問題3問(A問題60点、B問題40点)。合格点は60点。B問題は計算問題の出題は多いがパターンは決まっており得点源にしたい。
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なぜ法規を最後に勉強するのか?

法規を最後に勉強するのがいいと書かれています。

法規は理論、電力、機械の3科目と密接に関係しているからです。法規は電気に関することや電気設備の技術基準に関すること、電気設備の管理を定めており、それは理論や電力、機械の知識や内容が下敷きになって作られています。勉強を効率よく進めるためには理論、電力、機械の内容を理解しておく必要があり、法規は最後に勉強するのが良いと言われるのです。

 

法規の出題範囲

電気関係の法規電気設備技術基準とその解釈電気施設管理の 3つの分野から主に出題されます。

法規は電気主任技術者の実務と関係しており、電気施設の工事,維持,運用を行うには、法規科目の知識が必要になります。電気を正しく扱うための法律なので計算問題も多いです。

出題される法律は

  • 電気設備に関する技術基準を定める省令
  • 電気事業法
  • 電気関係報告規則
  • 発電用風力設備に関する技術基準を定める省令
  • 電気用品安全法
  • 電気工事法
  • 電気工事業の業務の適正化に関する法律

の7つでそれぞれに解釈や施行令や規則があり、すべて覚えるのは無理があります。

良く出る分野中心に学習していくのがいいでしょう。

 

受験者数、合格率、合格基準点のデータ

受験者数、合格率などの科目でのデータ

試験データ

平成28年平成29年平成30年令和元年令和2年
受験申込者59,64159,44356,90155,49551,277
受験者35,19835,82533,59433,07930,828
合格者4,9855,7984,4955,8586,573
合格率14.2%16.2%13.4%17.7%21.3%
科目合格者3,1833,3142,2083,1873,871
科目合格率9.0%9.3%6.6%9.6%12.6%

合格率は10%前半~20%。令和4年試験から年2回、令和5年の試験からはCBT試験(テストセンターでランダムに問題が出題される)も導入されるということで、合格率がどのように変化するか注目。

ほかの科目と比べ合格率が低い。理論、電力、機械は合格率は平均10%後半、科目合格率も2桁乗ることも少なくない。

 

合格基準点

平成28年54点
平成29年55点
平成30年51点
令和元年49点
令和2年60点

合格基準点は60点だが問題の難易度などによって下げられることがあるが、55点以下の年も多い。

令和5年試験からCBT試験導入で問題がランダムに出題されるため合格基準点は60点で固定される。

合格基準点を60点固定になって最も影響を受ける科目。

参考記事:「電気主任技術者試験の受験資格、申込~受験~免状取得までの流れ

 

配点と合格点、出題形式

A問題とB問題の2種類からなります。

A問題は1問6点。10問の60点

B問題は1問13点あるいは14問。3問で30点、合計100点満点。

5肢択一式

合格点は60点。(試験結果によっては合格点が下がるケース有)

試験当日は16:25~17:30の65分

電験三種試験時間

法規はほかの3科目に比べて試験時間、問題数が少なく1問ケアレスミスで失う点がほかの科目より1点多く、B問題に至っては2点多い場合もあります。

計算ミス、勘違い読み間違いなどが致命傷となりかねない科目です。

問題数計算問題それ以外
A問題10問0~2問8~10問
B問題3問2~3問0~1問

法規は4科目の中で最も難しい試験です。出題傾向が以前は過去問中心に似た問題が出題されていましたが、近年は今まであまり出題されていない法令や分野から出題されることが多くなったため難しくなりました。

知識問題を覚えただけで合格ラインに達するより計算問題を得点源として知識問題で上乗せを目指すのが最短での合格法。

参考記事:「電験三種~数学のレベルと試験でどう使われるか~

参考記事:「電気主任技術者試験の受験資格、申込~受験~免状取得までの流れ

 

出題傾向

電験三種の法規の出題傾向

平成28年~令和2年までの5年間の出題数

電気事業法11
その他の電気関係法規1
電気設備の技術基準・解釈42
電気設備技術基準(計算)8
発電用風力設備の技術基準1
電気施設管理6
その他11

最もよく出るのは電気設備の技術基準・解釈(計算問題含む)です。約半分は電気設備の技術基準と解釈から出題されるので、電気設備の技術基準・解釈を得点源にできるように勉強しましょう。

計算問題は法規で出題されるのは計算問題は難しくなく、狭い範囲から傾向の似た問題が出題されます。法規の知識問題は近年の難化傾向で今までと違う分野、ほとんど出題されたことがない分野から出題されることが多くなっており計算問題を得点源とするのがベスト。

 

過去問

令和2年第三種電気主任技術者試験問題より引用

電験三種令和2年法規問題1

電験三種令和2年法規問題2

絶対に正解しなければいけない問題

令和2年電験三種法規問題8

完全な捨て問です。時間をかけずに次の問題を解きましょう。

 

令和2年電験三種法規問題13-1

令和2年電験三種法規問題13-2

一見複雑そうにみえるが、実際はそこまで難しい計算ではない。

解き方、考え方を理解して実際の問題に適応できるまで勉強するのがベスト。

 

攻略法

最もよく出るのは電気設備の技術基準・解釈(計算問題含む)は約半分出題されるので、電気設備の技術基準・解釈を得点源にできるように勉強しましょう。

計算問題は法規で出題されるのは計算問題は難しくなく、狭い範囲から傾向の似た問題が出題されます。法規の知識問題は近年の難化傾向で今までと違う分野、ほとんど出題されたことがない分野から出題されることが多くなっており計算問題を得点源とするのがベスト。

過去問中心に勉強して過去10~15年間で出た内容を暗記してしまうのが簡単。

文章だけだと読みにくいが、問題と解説なら意外と読める。問題文の何が間違っているのか理解して覚えるのはおススメ。

過去問以外の条文や法令に手を出すと内容が膨大となるのに得点は伸びないのでおススメしません。

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