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第2種電気工事士試験内容

第2種電気工事士試験内容

電気の資格に詳しい人
第2種電気工事士試験がどんなものか。筆記試験と技能試験(実技)に分かれます。それぞれの内容を見ていきましょう。

第2種電気工事士の試験は筆記試験と技能試験があり、筆記試験を合格した人のみ技能試験を受験できます。

筆記試験は50問中30問正解(60点)で合格です。
筆記試験の出題内容は計算問題、器具の名称や役割、電気工事方法、配線図、法律などできちんと勉強すれば誰でも60点取れます。
技能試験は事前に13課題が公表されていて、本番ではそのうち1つを実際に作る試験です。
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参考記事:「電気工事士試験の申込から日程、受験、免状取得まで

参考記事:「電気工事士の1種と2種の違いとは

筆記試験

試験はマークシートの四肢択一。

正しいものを選べ、間違っているものを選べという形式で覚えてしまえば必ず解ける問題です。

長い文章で間違いをわかりにくくするようなことはしていません。

問題は50問で60%、つまり30問正解できれば合格できます。

問題の種類出題数出題内容
一般問題30問計算問題(5-10問)、知識問題(20-25問)
配線問題20問配線図問題(10問)、材料鑑定(10問)

制限時間は120分。

制限時間はありますが、問題を勉強していけば30-40分ですべて解けます。

実際の試験では60分終了すれば退出することができ、多くの受験生はここで退席します。

参考記事:「合格できる勉強法【第2種電気工事士】

 

筆記試験出題内容

出題範囲内容
電気に関する基礎理論オームの法則を利用した計算問題、インピーダンスZを問う問題

配電理論及び配線設計

配線の太さ、許容電流を求める問題
電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具器具、材料や工具の名称や用途を答える問題
電気工事の施工方法金属管で施工できる場合、接地工事等に関する問題
一般用電気工作物の検査方法テスター、メガーの使い方
配線図配線図を元に配線の本数、リングスリーブに関する問題
一般用電気工作物の保安に関する法令電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法等に関する問題

参考記事:「筆記試験勉強の仕方

参考記事:「おススメの問題集、テキスト

 

筆記試験実際の問題

電気に関する基礎知識の問題

電気に関する基礎理論例題

計算問題は複雑な計算はなく掛け算、割り算ができれば解ける問題です。

【解答】

①6Ωの並列の合成抵抗は3Ωとなります。

②①の3Ωと隣の3Ω2つの直列場合の合成抵抗は3Ω+3Ω=6Ω

③6Ωと3Ωの並列での合成抵抗は2Ω

答えは「ロ」2Ωです。

 

配電理論及び配線設計

配電理論及び配線設計例題

【解答】

図の結線はY結線といい、線間電圧は相電圧の√3倍になります。

相電圧は10Ωの抵抗にかかる電圧。問題中の210Vは線間電圧。

求める電流は相電圧÷抵抗10Ω

電流=210V÷√3×10=12.1A

答えは「ロ」12.1Aです。

 

電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具例題

【解答】

答えは「二」のタイムスイッチが正解

ポイントは設問の機器は時間について書かれています。時間の調整を行うのはタイムスイッチのみ。

 

電気工事の施工方法
電気工事の施工方法例題
【解答】
D種接地工事を省略できる場合に
低圧の機械器具を乾燥した木製の床など絶縁性のものの上で取り扱うような施設をする場合(コンクリートの床の場合は接地工事は省略できません。)
答えは「二」のコンクリートの床に施設する場合はD種接地工事は省略できません。
一般用電気工作物の検査方法
一般用電気工作物の検査方法例題
【解答】
回路計(テスター)は直流、交流の電圧、電流、抵抗を測定するための計器です。電力を測定するには電力計を使用します。
答えは「ハ」の回路計で電力量を測定するが不適切です。
配線図

配線図問題は住宅、マンション、小規模事業所などの図面をもとに作られます。

2種電気工事士配線図

後半20問は配線図を元に図記号の意味や配線の本数などを問われます。

筆記試験問題

①のWhのマーク

【解答】

「ハ」電力量を測定する。

ポイントは分電盤より引き込み側にあるため、電力会社の電力量の測定。

 

②の小勢力回路で使用できる電力の最大値

【解答】

「二」60V

 

③Lの意味

【解答】

「ロ」確認表示灯内臓の点滅器

 

一般用電気工作物の保安に関する法令
一般用電気工作物の保安に関する法令例題
【解答】
電気工事士でなければ従事できない工事は
電線を接続、電線管に電線を収める、電線管とボックスの接続、金属製のボックスを造営材などに取り付けるなどが挙げられます。
答えは「二」の電線管とボックスの接続は電気工事士でなければできません。

出典:一般財団法人電気技術者試験センターの令和元年(2019年)下期試験より引用

誰でも勉強すれば合格できる問題です。きちんと勉強していきましょう。

 

技能試験

技能試験は制限時間内に実際の電気の配線を完成させる実技試験です。

技能試験は筆記試験合格後に受験できます。

公表問題数13問
制限時間40分

出題は受験案内に13問公表されている中から1問が出題されます。

その問題の中から時間内に誤結線などのミスなく完成させれば合格です。

 

練習段階で20-30分で完成させられるようになれば合格できます。

13問の課題を1周あるいは2周行えば合格できるでしょう。

参考記事:「合格できる勉強法【第2種電気工事士】

参考記事:「技能試験勉強の仕方

参考記事:「おススメの問題集、テキスト【技能試験】

 

技能試験実際の問題

2種技能試験

技能試験施工条件

この条件の問題を複線図を書いて、実際に作っていきます。

【完成例】

2種電気工事士技能試験解答

出典:一般財団法人電気技術者試験センターの令和元年下期公表問題No.1より引用

練習すれば誰でもこのように完成させられるようになります。

繰り返し練習することが大切です。

 

技能試験時間配分おススメ

40分の時間配分おススメ

作業内容目安時間注意点
施工条件の読み込みと複線図の作成3-4分施工条件の確認し、電線の色指定、接続方法などを複線図に反映させたものを作成
複線図の確認1分施工条件、配線のミスがないことを確認
電線カット、被覆剥き、機器への取り付け(すべての機器)15分複線図に電線の長さを書いておき、確認しながらカット
複線図、寸法、欠陥事由などの確認1分心線が機器取付部から見えないかなど欠陥事由となるところを確認
配線圧着、接続、ジョイントボックスほか仕上げ10分差し込みコネクタの先に心線が見えるか、圧着が正しくできているかなどミスがないように作業をする
見直し5分施工条件、単線図と複線図、欠陥事由となりうるところなど確認していきます。またきれいに仕上げましょう。

見直しが終わって時間が残っていれば片付け。残っていなければ試験後。

これは私が実際にした作業目安

試験本番は予想外のことに焦ることもありますから、この作業で何分くらい残っているか確認してペース配分を考えることも重要。

一番大切なことは作業ごとに複線図、寸法などを確認すること。

そうすることでミスを防ぐことができ、結果早く完成し合格できる確率が上がります。

練習することでこれより早く作業を進めることができるようになります。

きれいに仕上げると試験官は必要以上に見ようとしなくなるのでおススメです。

 

試験で大切なこと

筆記試験では、時間に余裕があるため焦らないこと、終わった後に計算ミスがないか、ケアレスミスがないか確認を行うことです。

ほかの人が早く終わって焦ることもありますが、自分のペースで問題を解きましょう。

技能試験では、作業スペースが小さいことがよくあります。A3くらいの台紙が置かれていてその中で作業を完結できるようにしましょう。

必ず複線図を書くようにしましょう。複線図を書かずに作業して誤結線で落ちてしまうことなど多くあります。

確認しながら作業を行いミスを減らしましょう。

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