・試験日、合格率などの各種資料
・いつから勉強を始めるべきか?など
電験二種、一種である二次試験どんな試験?、日程は?、科目は?
実は二次試験は論文試験で難しく、きちんと対策しなければなりません。
この記事では二次試験の概要で受験できるケース、論文試験、試験日、合格ライン、合格率などの各種資料。いつから勉強を始めるべきか、実際の問題を書いてあります。
二次試験概要
「電力・管理」「機械・制御」の2科目。
一次試験のある電験二種、電験一種で行われる試験です。
参考記事:「電気主任技術者試験の受験資格、申込~受験~免状取得までの流れ」
試験の特徴
一次試験や電験三種にある科目合格制ではないので、1回で「電力・管理」、「機械・制御」の2科目に合格する必要があります。
一次試験合格者あるいは前年度一次試験合格者が受験できます。
今年:一次試験合格→二次試験受験
翌年:一次試験受験せず→二次試験受験
2回チャンスがあります。
論文試験
二次試験は一次試験の多肢択一式(マークシート)と異なり論文試験となります。
そのため、計算過程のミスや記述不足などが減点されるので一次試験に比べて正確な知識が必要です。
文章で正確に表現できる能力も大切です。
選択問題形式
「電力・管理」は6問中4問
「機械・制御」は4問中2問
をそれぞれ選択して解答する形式。
時間は限られているので、どの問題なら高得点を期待できるのか判断する能力は必須です。
また、電卓を使いこなせることが合格への近道。
参考記事:「電気主任技術者試験(電験三種、二種、一種)おススメの電卓と使い方」
出題範囲
- 電力・管理
発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理に関するもの
- 機械・制御
電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクスに関するもの
試験日・試験時間
- 試験日
11月中旬~下旬の日曜日
筆記試験の約2か月後
- 試験時間
合格ライン
一次試験と同様60%で合格とされています。
「電力・管理」は120点満点、「機械・制御」は60点満点
1問30点で「電力・管理」は4問、「機械・制御」は2問出題。
合計180点満点で採点されます。
180点満点で108点取れれば合格ですが、それぞれの科目で足切りが存在するため、各科目最低点は取れないと合計108点超えていても合格にはなりません。
合格率
電験二種二次試験の有資格者、受験者数、合格者数、合格率のデータ
有資格者 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
平成20年 | 2,624 | 2,251 | 675 | 30.0% |
平成21年 | 2,910 | 2,490 | 255 | 10.2% |
平成22年 | 3,084 | 2,636 | 411 | 15.6% |
平成23年 | 2,322 | 1,942 | 219 | 11.3% |
平成24年 | 2,662 | 2,249 | 304 | 13.5% |
平成25年 | 2,989 | 2,503 | 282 | 11.3% |
平成26年 | 2,905 | 2,443 | 350 | 14.3% |
平成27年 | 2,847 | 2,406 | 297 | 12.3% |
平成28年 | 2,760 | 2,364 | 459 | 19.4% |
平成29年 | 2,885 | 2,435 | 329 | 13.5% |
平成30年 | 3,047 | 2,624 | 381 | 14.5% |
令和元年 | 2,946 | 2,513 | 574 | 22.8% |
令和2年 | 2,934 | 2,512 | 701 | 27.9% |
令和3年 | 2,775 | 2,407 | 413 | 17.2% |
令和4年 | 3,322 | 2,904 | 698 | 24.0% |
いつから対策を始めたらいいか
二次試験いつから対策したらいいか悩みます。
結論から言うとできるだけ早くから対策を進めるべきです。
二次試験は難しく、一次試験を通った人が10-30%しか合格できません。
それだけ難しい試験を短期間で合格することはできないので早い時期から勉強を始めましょう。
一次試験合格してから二次試験の勉強を始めたら
一次試験終わってから二次試験の勉強始めたらダメなのって思う人います。
ダメです。
二次試験がメインといえるくらいの難易度で難しいです。一次試験終わって2か月では合格ラインに達することはできません。
一次試験の勉強を始めてから時間がたたないうちに二次試験対策を進めましょう。
過去問
引用:電気技術者試験センター様HPより令和元年の第二種電気主任技術者二次試験問題
電力・管理
発電に関する正確な知識が必要ですが、何も書かないのはダメ。わかることを書いていけば部分点はもらえる可能性があります。
正確な知識を正しく、かつ短時間に表現できる能力が求められます。
計算問題で、文字中心でわかりにくく感じるかもしれませんが、何度も練習することで慣れれば問題ありません。
機械・制御
正しく計算できるか、早く計算できるかが大切な問題です。
(1)~(4)まであり、(3)までがわかるというならそれで解答して部分点をもらうという選択肢もありです。
わからない問題は捨てて得点を取れそうな問題に集中して解答することが一番です。
わからない問題を悩むのはやめましょう。