合格できる3つの注意点と技能試験勉強の進め方など
を紹介しています。
「第2種電気工事士の技能試験ってどんなことやるの?」、「2種の技能試験は難しいの?」
と思っているあなた、
第2種電気工事士の技能試験は難しくありません。きちんと対策を進めれば合格できます。
この記事では第2種電気工事士の技能試験合格するための3つの注意点、技能試験の実際の問題と合格率、技能試験対策の進め方、勉強スケジュール、おススメの工具、練習材料、テキストの紹介などをしています。後半では実際に練習する際の時間配分のおススメ、不器用な人、仕事で電気工事やっている人、試験本番で大切なこと、講習会、通信教育の紹介と電気工事士の技能試験受けるにあたって悩ましいところ一通り解説しました。
- 必ず施工条件を読んで複線図を正確に書くことができる
- 欠陥の判断基準を理解し、意識して作業できる
- 制限時間内に余裕をもって課題を完成させられるようにする
技能試験の3つの注意点
- 必ず施工条件を読んで複線図を正確に書くことができる
- 欠陥の判断基準を理解し、意識して作業できる
- 制限時間内に余裕をもって課題を完成させられるようにする
当たり前のことのように思いますが、技能試験は実際の課題を制限時間内に完成させれば合格できます。
3つの注意点を実際の技能試験を踏まえつつ見ていきましょう。
技能試験実際の問題
技能試験は制限時間内に実際の電気の配線を完成させる実技試験です。
技能試験は筆記試験合格後に受験できます。
公表13課題の中からいずれか1つが出題されて本番で40分以内に完成させられれば合格です。
施行条件を含んだ単線図を複線図にして、実際に作っていきます。
施工条件は必ず読みましょう。読んでおかないとミスする原因ですよ。
合格間違いなしって言われている人でも施工条件読まずにミスして落ちることもあるので必ず施工条件を読んでミスしないようにしましょう。
複線図を間違いなく書くことができることも大切です。
複線図を間違うと出来上がる課題が違ったものが出来上がって落ちてしまうので、複線図の書き方を勉強しましょう。
複線図化すると
これは黒、白と書いてありますが、実際に自分で書くときは3色あるいは4色ボールペンで色を決めて書くと良いですよ。
例えば黒線は黒色、白線は青色、赤線は赤色。
【完成例】
出典:一般財団法人電気技術者試験センターの令和元年下期公表問題No.1より引用
練習すれば誰でもこのように完成させられるようになります。
日頃からどういうケースが欠陥なのか、ということを知って欠陥とならないように作業することが大切ですよ。
慣れてくると欠陥自体が減るので効果がありますよ。
欠陥理由を知ることでミスをした瞬間に気づけるので手直しをその場でできます。
技能試験の合格率は?
毎年70%の受験生が合格する技能試験なのできちんと対策していけば合格できます。
第2種電気工事士の技能試験は合格させるための試験できちんと対策して準備していけば誰でも合格できます。
第2種電気工事士の技能試験は作業時間40分で十分に完成できます。
日ごろからどのくらい時間かかるか意識して40分という制限時間内で完成させられるようにしましょう。
練習していくと20-30分くらいでどの課題も完成できるようになります。
技能試験対策はすべての課題を30分以内で完成できるようになることを目指しましょう。
制限時間より早く作業する練習を日頃からしていると、試験本番で緊張しても制限時間内に完成させられるのでおススメです。
第2種電気工事士の試験内容については「第2種電気工事士試験内容」を参考にしてください。
技能試験を落ちてしまう人とそうならないためには
- 複線図を書き間違えた、書かずに作業をして間違った配線などをした
- 欠陥に気づかなかった、気づいたけど修正する時間がなかった
- 時間内に完成しなかった
この3つのケースに当てはまります。
合格するにはこれらのケースに当てはまらないように作業することと練習時から意識していくことが大切です。
つまり、最初の
必ず施工条件を読んで複線図を正確に書くことができる
欠陥の判断基準を理解し、意識して作業できる
制限時間内に余裕をもって課題を完成させられるようにする
を日頃から意識して練習することで本番でも合格できるんです。
より具体的にいうと
公表課題を作るときは毎回施工条件を読んで、施工条件を反映させた複線図を書きましょう。
欠陥となるケースを勉強して完成した課題を自分で採点して欠陥がないかどうか確認すると、自然とミスは減っていきます。
2種電気工事士の技能試験は練習すれば自然と制限時間内に完成できるようになります。どの課題でも制限時間内に余裕をもって完成させられるようにしましょう。試験本番で緊張していても余分に時間がかかっても制限時間内にかんせいできるようになります。
実際私が第2種電気工事士の技能試験本番で緊張していて日頃なら20分くらいで完成できるのに35分かかってしまいました。それでも練習で日頃から制限時間内に余裕をもって完成できるように練習していたおかげ何とか合格できました。
技能試験対策の進め方
技能試験の対策開始時期と合格までの目安
技能試験合格に必要な勉強時間は13課題2周すれば多くの人は合格できます。
技能試験の制限時間は40分あるが練習すれば20分-30分で完成できます。
ただし、技能試験の課題を練習する前に複線図の書き方、基本的な作業の練習などやるべきことが多くありますが、筆記試験終了してから間に合いますから筆記試験が終わってから始めましょう。
筆記試験後から技能試験までの1か月半
筆記試験が終わってから技能試験まで1カ月半の期間で対策を進めることをおススメします。
最初はどうして時間がかかってしまうので土日など時間がしっかり取れる日をいいでしょう。
最初は制限時間40分の課題に2時間かかってしまうこともよくある…。
最初は休みの日に慣れてくれば作業は早くなるので平日に作業をしましょう。
1か月半あるので最初の1か月で複線図の書き方、基本的な作業の練習と13課題を1周回しましょう。
残った半月(2週間)で13課題を毎日1つずつ1周すればOKです。
合格発表後の1か月間
筆記試験から2週間後にweb上で合格発表があるのでそれから準備を始める場合
工具、材料、テキストはすぐ揃えて、複線図の書き方、基本的な作業の練習などをすぐにしましょう。
課題の練習は土日に1日2-3課題作ってみるようにして最初の2週間で13課題を1周しましょう。
残った半月(2週間)で13課題を毎日1つずつ1周すればOKです。
参考記事:合格できる勉強法【第2種電気工事士】をみてね。
技能試験対策の勉強の進め方
テキスト、工具と材料をそろえましょう。
①複線図の書き方を理解する
おススメのテキストは「第二種電気工事士試験 完全攻略 技能試験編」です。
複線図の書き方はテキストに書いてありますが、3色あるいは4色ボールペンがあると便利ですよ。
黒線を黒色、白線は青色、赤線は赤色を使うとわかりやすい。
複線図には色の指定や配線だけでなく、リングスリーブの中、小、〇の刻印や圧着からコンセントまでの長さなど必要な情報は全て書き込むようにしましょう。
必要なこと全部書き込めばそれを見るだけで確認できますし、ミスを減らすことができます。
②作業内容を理解する、基本的な作業の練習
基本的な作業の練習をした後はいきなり課題を作るのではなく、まず作業内容を理解するためにテキストを読みましょう。
どういう作業があるか注意点含め書いてあります。
一度読んでみると色々と勉強になりますし、その後実際の作業をやり始めたときもう一度読んでみるとより勉強になります。
単位作業を理解した後は、基本的な作業を練習しましょう。
ケーブルを剥いたり、リングスリーブの圧着、輪作り、連用取り付け枠にスイッチなどの取り付けなどの作業を1回やってみましょう。
③公表課題の作成
公表課題を実際に作ってみてください。
このとき時間はどれだけかかっても構いません。
40分の時間制限ですが2時間かかることもあるので時間は気にしなくてOK。
④公表課題が出来たら採点してみよう
テキストに欠陥となるケースは解説されていますし、「第二種電気工事士試験 完全攻略 技能試験編」は各公表問題ごとにどこが欠陥となりやすいか説明されているのでそこを読んで採点すれば良いですよ。
➄公表課題をどんどん作って、採点してミスなく完成させられるように練習しよう
1つ公表問題を作って採点できたら、どんどん公表問題を作って採点していきましょう。
ミスなく完成させられるか、時間内にできるかなど練習していく中で完成度を高めていこう。
作業が早くできない、ミスをよくするときはテキストを読み返してみてください。
2種でよく使う輪作りと1.6mm×4本の圧着で注意点
第2種電気工事士試験だと輪作りと1.6mmを4本入れて小リングスリーブで圧着するのが苦手でした。
輪作りはテキストを読んで基本通りに、何度も練習しましょう。
輪作り
ケーブル外装を50mm、絶縁被覆40mm剥いています。
輪を作るときは大体の大きさにペンチやストリッパーで丸めましょう。
40mmは長すぎるのでペンチで根本から折って、ペンチの先に出た部分を切って捨てます。
コンセントに取り付けるときは輪が時計回り(ドライバーで締める方向)になるようにします。
無理やりねじ込むので浮いていて構いません。
取り付けた後はこうなります。
注意点は
- 「W」、「N」と書いてあるほうに白線をつなぐこと
- ねじを締め込むこと
- ねじから心線が5mm以上出ていないこと
- 被覆をねじで締めないようにしましょう
リングスリーブで1.6mm×4本の圧着
第2種電気工事士試験で避けて通れないのが1.6mm×4本をリングスリーブで圧着する作業
小リングスリーブに1.6mm×4本は中々入りません。
4本圧着するときは心線をまっすぐにします。
絶対にまっすぐにしてください。まっすぐでないとリングスリーブが入りません。
写真のように曲がっていると入らないので注意です。
リングスリーブの圧着後はこんな感じです。
リングスリーブは心線の根本まで入れること。入りにくい場合はペンチなどで無理やり入れてください。
圧着後は忘れずに先っぽはペンチで飛ばしましょう。
おススメの工具、練習材料
がおススメです。
ホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット 基本工具のセット DK-29 特典ハンドブック付 & VVFストリッ...
電工ナイフが時間がかかるのでおススメしません。慣れてめちゃくちゃ早い人ならまだしもそれ以外の人にとっては時間がかかるし、ケガしてしまうのはダメ。
ストリッパーって方法もあるんですけど、ストリッパーは1.6×2c、2.0mm×2cなどを使って甘噛みますが、どのくらい甘噛みさせたら良いかの感覚がつかみにくいことと、必要以上に力を入れるとすぐに絶縁被覆に傷がついてしまうのが嫌なのでおススメしません。
その点、この工具はケガもせずに早く確実に作業ができるのでおススメです。
電気工事士 2種 技能試験セット 【1回練習分】(電線、器具、専用工具、テキスト) 【全13問対応】第二種電気工事士 【電工石火シリーズ】
おススメ度☆☆☆☆☆
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おススメの工具、テキスト【技能試験】を参照しています。
おススメのテキスト
みんなが欲しかった! 第二種電気工事士 技能試験の完全攻略 2024年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)
おススメ度☆☆☆☆☆
どの部分も写真や図が多くわかりやすい。問題ごとに作業手順や注意点を写真や図が付いていてとてもわかりやすくていい。
唯一残念なのが、写真の撮影時の照明が弱いため影などで見にくいところがあること。
みんなが欲しかった! 第二種電気工事士 技能試験の完全攻略 2024年度 [公表問題13問を徹底解説+ゼロからわ...
写真が大きく見やすい。公表問題の部分に問題ごとの複線図の解説があるのはいい。
ただ、公表問題の部分にどういう場合が欠陥となるか、作業上の注意点などの説明がないのが残念。
公表問題のページはスリムでわかりやすいのはメリット。
2024年版 第二種電気工事士試験 完全攻略 技能試験編
おススメ度☆☆☆☆☆
詳細に説明がされていてきちんと勉強進める人にとってはいい。写真も多くわかりやすい。
欠陥となるケースもきちんと説明されているが、全体的に文字が多め。
親切な設計でリングスリーブ用圧着工具の持つ位置まで書いてある。
おススメの工具、テキスト【技能試験】を参照しています。
技能試験時間配分おススメ
時間配分の目安として練習の時から使ってほしいですね。
実際に練習する中でこの時間じゃ無理とかあるので自分に合う目安時間を見つけるようにしてもらえるとありがたいです。
技能試験は40分の制限時間です。
作業は
- 施工条件の読み込みと複線図の作成
- 複線図の確認
- 電線カット、被覆剥き、機器への取り付け(すべての機器)
- 配線圧着、接続、ジョイントボックスほか仕上げ
- 見直し。寸法、欠陥事由などの確認
施工条件の読み込みと複線図の作成
時間は3-4分。施工条件の確認し、電線の色指定、接続方法などを複線図に反映させたものを作成しておくのがコツ。
施工条件などがテキストと実際の問題では違うことがあるので注意しましょう。
ケーブルの切断寸法、リングスリーブの指定など全ての条件を複線図に書いておくと後から確認するときに安心です。
複線図書くときは3色あるいは4色ボールペンで書くのがおススメ。黒線はクロ、赤線はアカ、白線はアオというように色を変えて書けるのが良いんですよ。
雑ですけど、試験の時はこんな感じで切るケーブルの寸法、ケーブルの指定、スイッチがどれにつながるかなど一目でわかるものを書くのが確実です。
複線図の確認
時間は1分。施工条件、配線ミスがないか確認です。
ここでのミスは命取りになるので絶対にミスをしないように。
電線カット、被覆剥き、機器への取り付け(すべての機器)
時間は15分。書いた複線図にケーブルの切断寸法も書いておけば、複線図を見ながら電線カット、被覆剥きを行うのでミスをする確率を減らせますよ。
その後各機器への取り付けはビスを落としたりしないように注意しましょう。
各機器をバラバラに置いたらわかりにくいので複線図の向きに合わせて置いておけば後から便利ですよ。
配線圧着、接続、ジョイントボックスほか仕上げ
時間は10分。差し込みコネクタの先に心線が見えるか、圧着が正しくできているかなどミスがないように作業をしてください。
複線図に圧着の指示、差し込みコネクタを書いておくと確認しながらできるので良いですよ。
誤結線をしないように注意して作業しましょう。誤結線でやり直しなんて時間の無駄です。
見直し。寸法、欠陥事由などの確認
時間は5分。心線がはみ出していないか、ケーブルの長さが著しく違わないかなど欠陥事由となるところを確認してください。
最後に施工条件、単線図と複線図、欠陥事由となりうるところなど確認していきます。
きれいに仕上げましょう。雑な仕上げだと試験官が合否判定で見ていくときに細かく見られてしまいやすいです。
きれいに仕上げてあると確認する時間、箇所ともに減るので合格にはきれいに仕上げた方がお得ですよ。
全部終わったらゴミを片付けです。
合格できる勉強法【第2種電気工事士】を参考にしてください。
不器用な人は?
私自身が不器用な人間で、このタイプです。私自身は散々練習して対策しました。特に輪作りは苦手だったのでとにかく作りました。
全国各地で行われている講習会で技能試験対策が行われますから受けてください。不器用なので時間の短縮、正確な作業を行うためにはだれかに見てもらう、聞ける環境は大切です。また、同じ受講生にいろいろと質問して学べることは学んでください。
後は自分で練習するのが一番です。通信教育の技能試験は受けてもいいです。とにかく練習して人から吸収できることを吸収して少しでも作業を早く進められるようにしましょう。
練習なら作業ごとに時間をある程度計っておいて、作業ごとに短縮可能なポイントを探して地道に時間を短くするしかありません。
仕事で電気工事している人は?
個人差はありますが、日ごろから内線関係の電気工事されているは複線図の確認と欠陥事由をチェックして欠陥となる場合の確認をすることしましょう。
日頃から電気工事されている人でも1種となると作業量は多いので1周作ってみることをおススメします。
試験本番で大切なこと
筆記試験は時間に余裕があるため焦らないこと、終わった後に計算ミスがないか、ケアレスミスがないか確認を行うことです。
技能試験は時間に余裕はありませんが、余裕をもって取り組むことは大切です。
作業スペースが小さいことがよくあります。A3くらいの台紙が置かれていてその中で作業を完結できるようにしましょう。必ず複線図を書いてください。
平常心で臨むこと、確認しながら作業を行いミスを減らしましょう。
ほかの人は作業が速い、焦るかもしれませんが落ち着いて作業をしてください。
試験本番で必要なもの
- 受験票
- 工具一式
- 筆記用具
- 時計
時計なんているの?って思う人いると思いますが、私が第2種電気工事士試験を受けた会場は時計がありませんでした。
幸い、腕時計をつけていたので問題ありませんでしたが、持っていたら安心です。
ちなみに、目覚まし時計を持ち込んでいた猛者もいました。
講習会を利用する場合
第2種電気工事士の技能試験対策講習会は全国で行われています。
筆記試験終了後に検討してみると良いでしょう。
講習会のメリットは一番は誰かに見てもらえることですね。実際に採点してもらえることで自分では気が付けない問題点が見つかるかもしれません。
他の受講生もいるのでモチベーションを保てますし、参加してみるのは良いですよ。
講習会一覧【第2種電気工事士】~2022年~を見てみてね。
通信講座を利用する場合
通信講座で第2種電気工事士の技能試験のみ受講できるのはTAC、ユーキャン。
TAC、ユーキャンは添削してもらえるのが良いですね。
詳しくは通信教育比較を見てね。