・受験資格、申込期間
・電気主任技術者試験の特徴(科目合格制と二次試験)
・受験地、受験票をなくしたとき
・試験日程、免状申請
「電気主任技術者の試験の申込は何月で試験は何月なのか?」、「一発合格でなくてもいいのは本当なのか?」、「一種と二種の二次試験って何?」「どこで申し込めばいいの?」、「受験地ってどこがあるの?」という電気主任技術者試験に関する疑問、質問が色々と出てきます。
こんな悩みを解決する記事を用意しました。電気主任技術者になるまでの流れに沿って記事を作っています。わからないところだけ読んでもいい、全部読んで電気主任技術者試験を詳しく知るのも良しという記事に仕上がっています。
記事の前半では、電気主任技術者になるまでの流れ、申込期間、受験資格、試験の特徴と難易度(科目合格制と二次試験、試験時間、電卓)、受験料について書いてあります。記事の後半では、実際に試験に申し込むときの日程でいつからいつまでなのか、いつが試験日でどこで受験できるのかなどより詳しく書いてあります。
ぜひこの記事を読むと電験の試験についてわからないところを一発解決!!!
電気主任技術者になるまでの流れ
第三種電気主任技術者
試験は筆記形式とCBT形式を選べます。
第一種電気主任技術者及び第二種電気主任技術者
認定校で所定の単位修了すれば第三種電気主任技術者になっていれば第二種電気主任技術者を取得できるのでメリットは大きいです。
参考記事「【試験受けなくてOK】電気主任技術者を認定取得する方法と認定校一覧」を見てね
申込期間
受験申込は5月15日(月)~6月1日(木)。
一種、二種、三種すべて同じ期間での申込です。
参考記事「電験一種、二種、三種の違い」をみてね
三種の下期受験申込は11月13日(月)~11月30日(木)
電験三種下期受験しようと思う人は注意してね
電験三種は今年からCBT方式というテストセンターへ行ってパソコンから回答する試験方式も導入されます(これまで通りの筆記試験か選べます)。
受験案内は大手書店、産業保安監督部などで配布されるほか、一般財団法人電気技術者試験センターHPでも公開されています。
電気技術者試験センターに郵送で取り寄せ、電気技術者試験センターで配布もされています。
受験資格
誰でも受験できます。
年齢による制限もないので10代や60代で申し込む人もいます。
(一財)電気技術者試験センター、電気技術者試験受験者実態調査令和2年度
令和2年電験三種申込者年代別の資料になります。
60代以上で受験する人もいます、年齢を理由に諦める必要はありません。
電気主任技術者試験の特徴
第一種電気主任技術者と第二種電気主任技術者試験の一次試験と第三種電気主任技術者は科目合格制。
第一種電気主任技術者試験
一次試験:「理論」「電力」「機械」「法規」←科目合格制
二次試験:「電力・管理」「機械・制御」←論述式
第二種電気主任技術者
一次試験:「理論」「電力」「機械」「法規」←科目合格制
二次試験:「電力・管理」「機械・制御」←論述式
第三種電気主任技術者
「理論」「電力」「機械」「法規」←科目合格制
なお、第一種及び第二種電気主任技術者試験の二次試験は科目合格制ではなく「電力・管理」、「機械・制御」両方ともを合格しなければ免状取得とはなりません。
第一種、第二種電気主任技術者の一次試験合格後、二次試験不合格になっても翌年は一次試験を受験する必要はなく二次試験のみ合格で資格取得となります。
参考記事:「理論(電験三種)」
参考記事:「電力(電験三種)」
参考記事:「機械(電験三種)」
参考記事:「法規(電験三種)」
参考記事:「二次試験」
試験の内容と難易度
第三種電気主任技術者試験と第一種及び第二種電気主任技術者の一次試験は「理論」、「電力」、「機械」、「法規」の4科目の科目合格制で60点取れれば合格となります。
第一種及び第二種電気主任技術者の二次試験は「電力・管理」、「機械・制御」の2科目
第三種電気主任技術者でさえ難関資格と言われ、合格までの勉強時間は1000~1500時間と言われています。
当然第二種、第一種はそれ以上の難易度で電気の資格で最難関資格と言われるに相応しい難易度です。
科目合格制
第一種、第二種の一次試験および第三種電気主任技術者試験の科目合格制。
科目合格後、翌年と翌々年は合格扱いになります。
例えば、1年目に「理論」合格し、2年目に「電力」、3年目に「機械」と「法規」を合格すれば第一種、第二種電気主任技術者は一次試験は合格です。
3年目に「機械」しか合格できない場合は1年目合格した「理論」が期限切れとなり、4年目には「理論」「法規」の2科目合格する必要があります。
電験三種の科目合格は…
電験三種は上期、下期の年2回試験があるので
3年間で4科目合格できれば良いです!
1発で4科目全部合格できるのが一番いいですが、この図のように3年間合計6回の試験をかけて合格するのでもOK!!!
電験三種のCBT方式
電験三種は筆記試験が筆記方式かCBT方式か選べます。
筆記方式はこれまで通りの筆記試験で試験日に試験会場で受験する形式。
CBT方式は所定の期間内に試験会場(全国200か所)、試験日時を選択することが可能です。科目毎に別日で受験することが可能です。
CBT試験申込の注意点
CBT方式を希望する場合は、受験申込確定後、指定された会場申込期間内に、別途、CBT会場申込手続(試験会場及び試験日時の選択手続き)を行う必要があります。
期間内にCBT会場申込手続を行わなかった場合は、これまでの筆記方式での受験となります。
CBT会場申込手続は、マイページから試験日時・試験会場を選択することで行います。このため、CBT 方式を希望する場合、郵便(書面)申込を行った場合でも、オンライン環境でのマイページ作成が必須となりインターネットを使用してCBT会場申込手続を行っていただく必要がありますので、ご注意ください。
出典:第三種電気主任技術者試験におけるCBT方式の導入及び令和5年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内
受験申込の後に、CBT会場申込手続を別途申込が必要です。
二次試験
電気主任技術者試験の一種と二種では二次試験があります。
二次試験は一次試験合格者のみが受験できます。
今年一次試験合格すると、来年は一次試験を受験せずに二次試験のみの受験が可能です。
選択問題式で
「電力・管理」は6問中4問選択。1問30点
「機械・制御」は4問中2問選択。1問20点
電力・管理120点満点、機械・制御60点満点の合計180点満点で採点されます。
108点あれば合格できますが、論述式試験のため、計算過程のミスや記述不足などが減点されるため文章力や正確性を求められます。
電験一種、二種では一次試験ではなく二次試験を本番と捉えるためとても難しい試験です。
参考記事:「二次試験」
試験時間(電験三種)
法規のみ65分でほかは90分です。
試験ごとに時間が空いているので、リラックスして次の試験に臨みましょう。
電卓の使用
電気主任技術者試験では電卓を使うことができます。
使える電卓は四則演算、開平計算(√)を行うためのもので、関数電卓は使用できません。
参考記事:「電気主任技術者試験(電験三種、二種、一種)おススメの電卓と使い方」
引用:電気技術者試験センター
申込方法と手数料
ゆうちょ銀行(郵便局)の払込書で申し込む方法と、インターネットから申し込む方法の2通りあります。
第三種電気主任技術者
郵便局での払込 | 金額:8,100円 受験案内に挟まれた受験申込書に必要事項を記入した上で、郵便局での払込になります。 |
インターネット | 金額:7,700円 インターネット申込みは、電気技術者試験センターの公式HPから申込みが可能です。 支払方法は銀行振込、クレジットカード決済、コンビニ決済、Pay-easy決済 |
第一種及び第二種電気主任技術者
郵便での払込 | 金額:14,200円 受験案内に挟まれた受験申込書に必要事項を記入した上で、郵便局での払込になります。 |
インターネット | 金額:13,800円 インターネット申込みは、電気技術者試験センターの公式HPから申込みが可能です。 支払方法は銀行振込、クレジットカード決済、コンビニ決済、Pay-easy決済 |
受験票
試験日の約2週間前に申込者宛に「受験票」と「写真票」が郵送で届きます。
縦45mm×横35mmの写真(無背景、正面、無帽で撮影した顔写真(肩口まで))を受験票、写真票それぞれに貼っておきましょう。
受験票が届かない、紛失したとき
受験票が届かないときや、受験票を紛失したときの問い合わせ先
→03-3552-7691
受験地
第三種電気主任技術者試験は35都道府県(北海道、岩手県、宮城県、山形県、新潟県、栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、石川県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、島根県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、沖縄県)で実施されます。
第二種、第一種電気主任技術者試験は北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県で実施されます。
自宅から近いところ、行きやすいところで受験するのが良いでしょう。
日程
試験の日程は電験三種は択一式の試験のみ。
電験一種、二種は一次試験が択一式の試験で、二次試験が論文式であります。
第三種電気主任技術者試験日程
申込 | 5月15日(月) ~ 6月1日(木) 郵送:当日消印有効 インターネット:初日午前10時~最終日午後5時まで | 11月13日(月) ~ 11月30日(木) 郵送:当日消印有効 インターネット:初日午前10時~最終日午後5時まで |
試験日 | 8月20日(日) | 令和6(2024)年3月24日(日) |
CBT試験 | 7月6日(木)~7月30日(日) | 令和6(2024)年2月1日(木)~2月25日(日) |
免状取得するまで | 合格後、必要書類を電気技術者試験センターに郵送 |
上期の合否が出た後に下期の申込を行うことができます。
上期科目合格した場合は下期ではその科目を受験する必要はありません。
上期、下期それぞれに申し込む場合は当然受験料も2回分かかります。
CBT形式か筆記形式かは申込時によく考えて申し込んでください。
CBT形式は問題は紙ではなく、パソコンの画面上に映し出されます。別途メモ用紙・計算用紙が支給され、メモしたり、計算した回答をパソコン画面の選択ボタンで解答していきます。
第一種及び第二種電気主任技術者試験日程
申込 | 5月15日(月) ~ 6月1日(木) 郵送:当日消印有効 インターネット:初日午前10時~最終日午後5時まで |
一次試験日 | 8月19日(土) |
二次試験日 | 11月12日(日) |
免状取得するために | 合格後、必要書類を電気技術者試験センターに郵送 |
免状の取得
試験を合格すると、
電気技術者試験センターから郵送する試験結果通知書に、免状交付申請書、免状交付申請要領等を同封されているので、免状交付申請書に必要事項を記入のうえ、試験センターに提出すると免状がもらえます。申請後約2カ月で免状が送られてきます。
手数料は2,350円
免状が届けば晴れて電気主任技術者になれます。
免状取得について詳しくは「電気主任技術者の免状取得、実務経験と実務経歴証明書の書き方」をみてね